国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

【仁和寺展】両界曼荼羅 子島曼荼羅

本日で惜しまれつつ終わる仁和寺展。本サイトで一番アクセス数があったのは両界曼荼羅の記事だった。 同図は誰もが見上げる大きさと、紺色のベースに金で書かれた図は観る者を圧倒する。それを子島曼荼羅は暗闇の中で燈火によって浮かび上がる工夫がなされて…

【仁和寺展】千手観音菩薩坐像 葛井寺

運慶展には及ばないまでも、かなりの込み具合の仁和寺展が今週でいよいよフィナーレとなる。御室派の名品が一挙公開とあって、普段見ることができないもの多く、大変楽しめる展示会であった。 前期の初めに三十帖冊子の一挙公開を見に行ったが、目玉である葛…

【東大寺】誕生釈迦仏立像及び灌仏盤

この春、東大寺ミュージアムは一時休館する。メンテナンスもあるが、目的は震災の被災地である東北でのお出かけ展示会を開催するためだ。 そのメインの展示はもちろん誕生釈迦仏立像及び灌仏盤だ。釈迦は仏の道を諭したインド人である。宗教が誕生して広まる…

【東大寺】木造弥勒仏坐像

4年前にハルカス美術館で開催された東大寺展が東北でも開催される。国家安寧を祈念するために造られた官寺・東大寺が震災復興のために一役買うのは自明の理である。なので、寺宝を惜しげもなく展示する。国宝は8件、重文は21件に及ぶ。ただ、東大寺の仏像た…

國華 洛中洛外図屏風(舟木本) 岩佐又兵衛筆

洛中洛外図屏風といえば上杉家に伝わり狩野永徳が描いたと言われるものが有名である。謎が多いことも魅力の一つとなり、専門書でも書かれた時期、場所などの分析がなされている。 そして、国宝指定の洛中洛外図屏風は永徳以外に、今回出品され東博所有のる岩…

國華 聖徳太子絵伝 秦致貞筆

聖徳太子の事績を描いた絵伝。もともとは障子絵だったものを屏風絵に仕立て直した。平安時代の作品で、10面のなかに60の太子が起こした事象が書かれている。厚い太子信仰が感じられる作品である。 レア ★★☆ 観たい ★★☆

國華 八橋蒔絵螺鈿硯箱 尾形光琳

日本独特の蒔絵は、絢爛豪華な大名たちの生活によく合う代物。観ているだけでうっとりする。権力者の象徴として相応しく、その蒔絵技法を用いて、螺鈿をちりばめた硯箱は筆記用具というよりも宝飾品の部類に入りそうだ。そのデザイナーが尾形光琳だったら、…

國華 普賢菩薩像 東京国立博物館

大倉集古館所蔵品が像ならば、東博は軸。国宝展でも陳列されていた名品で、国宝の普賢のコラボが実現した。平安時代の作品にも拘らず、綺麗に色彩が残っており、切金文様は眩い光を放って見るものを魅了する。 レア ★☆☆ 観たい ★☆☆

國華 普賢菩薩騎象像 大倉集古館

日本最古の美術雑誌のひとつ國華の周年イベント。発行元の朝日新聞の周年も加えて、豪華なラインナップが登場する予定だ。 「名作誕生つながる日本美術」展はは東博で4月13日〜5月27日で開催。昨年秋の国宝展には及ばないまでも、国宝でない名品たちも…

王羲之 円珍贈法印大和尚位並智証大師諡号勅書 小野道風筆

勅書は公式中の公式書物。それを書く人はその時代の最高の書家になる。小野道風はその最高の書家にふさわしい書き手である。型にはまったお雇い筆記と違う美しさが見て取れる。 レア ★☆☆ 観たい ★☆☆

王羲之 本能寺切詩書巻 藤原行成筆

外題箋を見ると権跡とあり行成の筆ということが分かる。和漢朗詠集の中の小野篁 や菅原道真、紀長谷雄の漢文の一節を書写している。 レア ★☆☆ 観たい ★☆☆

王羲之 白氏詩巻 藤原行成

白居易の詩集を藤原行成が写したもの。伏見天皇が遺愛した品で、紙背のつなぎ目には伏見天皇の花押がある。天皇が愛した字を一度間近で拝見したい。 レア ★☆☆ 観たい ★★☆

王羲之 秋萩帖 伝小野道風・伝藤原行成筆

巻頭が安幾破起乃で始まるためこの名前がついた。和歌48首の書き写しのあとに、王羲之の尺牘11通を臨写している。同展示会で見ずしてどこでみるのだろうという代物。 レア ★☆☆ 観たい ★☆☆

王羲之 法語・規則 蘭渓道隆筆

日本で最初の禅師の称号を手にした蘭渓道隆が書いた書。僧侶たちに怠慢を諫めて、ルールに乗っ取るように示したものだ。工事現場の安全第一や学校での廊下を走らないといった感じ。 レア ★☆☆ 観たい ★☆☆

王羲之 金剛般若経開題残巻 空海筆

昨年の夏のブラタモリで高野山を取り上げられたり、主人公になった映画の公開もあり、空海ブームが再来している。 ところが、空海とは何者なのかというカテゴリーが困難を極める。最もポピュラーなものは宗教家で密教の伝教師である。そして、ブラタモリでは…

般若寺楼門

木鼻に大仏様繰形を持つほかは和様式の門。鎌倉時代中期ごろのものと推測される。 般若寺は東大寺や興福寺のある場所から北に位置する。花の寺として有名で、季節ごとに花々が咲き誇る。

住吉大社

住吉大社は海の神様を祀っている。上町台地の南の端にあたる場所にある。南へ行くともず古墳群があり、西へは明日香や奈良に向かう街道と大和川、北には四天王寺や難波宮がある。交通の要所に鎮座している。 住吉大社は四棟でひとつ。一から三殿が東から西へ…

旧閑谷学校講堂

写真右奥の建物が講堂で、これが国宝になる。建物はシンプルではあるが中華思想を反映したもので、火頭窓があしらわれている。内部は板張りで襖で仕切られ、束柱を並べ、ボールト天井がかけられている。 しかし、建物だけではここの良さが伝わらない。手前の…

吉備津神社

岡山県にある吉備津神社は入母屋造りを前後に二つ並べたユニークな造り。地面も平らにせず、斜面をそのままにした作りは春日大社を彷彿とさせるアニミズムの潮流を汲む。自然との調和を重んじながら、特徴的な舎殿で他にアピールする。吉備一族の発祥の地だ…

太刀 銘長光

通称・大般若長光。長光は長船光忠の子。丁子乱れの刃文を焼くが、互の目を交える点に特徴がある。この太刀は六百貫という超高値がついた逸品で、足利義輝、織田信長、徳川家康らが所有していたそうだ。そして、帝室博物館が購入して現在に至っている。

秋草文壺 慶応義塾大学

陶器類の国宝指定は14件しかない。その中で国産は5件でその一つにあたる。 そして、陶器類で偶然見つかったものはこれをおいてほかにない。昭和17年4月に土取り工事中に発見された。平安時代に火葬骨を納めたものと推測される。 渥美焼で、綺麗な文様が印…

四天王寺 懸守

年始に訪れた四天王寺。ビックニュースが飛び込み春にも訪れたくなった。 ニュースは四天王寺の寺宝である懸守内部に如来像が入っていたというもの。形・大きさから何かが入っていることは見れば分かるが、国宝ゆえに割いて見ることもできなかった。今回、C…

王羲之 大燈国師墨蹟 妙心寺

花園天皇は洛西の景勝地に離宮を造営して静寂のひと時を過ごしていた。仏教にも帰依していたことから、離宮を禅刹にしようと考えた。そこで大徳寺を開山した僧・大燈国師に相談し、法嗣である慧玄にその業務を委託し、完成したのが妙心寺である。 妙心寺を開…

王羲之 大手鑑 陽明文庫

鑑はいろいろな書の良い部分を切り集めたスクラップ帳である。鑑にすることで有名なものや貴重なものが1冊にまとめて読むことができ、コレクター冥利に尽きる逸品に仕上げることができる。公家の最高峰のひとつである近衛家が集めたものだけあって、貴重なも…

王羲之 光定戒牒 嵯峨天皇筆 延暦寺

九州国立博物館で開催されている王羲之と日本の書には数多くの国宝が出品されている。日本の書は王羲之の書いた文字が基本書体となって発展してきた。その中で日本独特の書きかたが三筆により誕生した。すなわち空海・橘逸勢、そして嵯峨天皇によってである…

【妙心寺】鐘

第52回京の冬の旅が3月18日まで開催されている。15か所が特別公開されているが、その公開物には直接的な国宝はない。 国宝巡りは一息と思いながら、妙心寺の三門を訪れた。そのチケット売り場で法堂の割引券をもらったので三門拝観後に訪問した。妙心寺…

【仁和寺展】阿弥陀如来坐像および両脇侍立像

いつもは春・秋に公開される仁和寺の霊宝館に鎮座している阿弥陀如来坐像。寺の中心的仏像ではあるが、その地位を2代目に譲り、特別な時に顔を出す。先代の親方的存在で、隠居はしているがまだまだ現役バリバリ。 浄土思想が蔓延して大量の仏像が誕生した時…

【仁和寺展】医心方

先週のBS日テレのぶらぶら美術・博物館では仁和寺展の特集が放送されていた。そのためかアクセス数も若干伸びた。テレビの威力を改めて感じた。と同時に、テレビの限界も感じた。どうしても尺の問題からすべてを紹介することはできない。また、インスタ映…

【奈良博】大毘盧遮那成仏神変加持経 西大寺

西大寺展は昨年1年間かけて東京・大阪・山口と巡回展覧会を開催した。そして、ようやく奈良へお戻りになったことを記念?して、特別展の写経に西大寺の寺宝が陳列されていた。国宝の大毘盧遮那成仏神変加持経と金光明最勝王経が一室の端の方に陳列されいる。…

【興福寺 】天燈鬼・竜燈鬼立像

昨年春の興福寺・仮講堂特別公開や運慶展の最後のコーナーでも目を引いた燈鬼像。運慶の子・康弁作で、筋肉ムキムキの小鬼が塔を持ち挙げる力強さを見事に表現している。 他の仏像に比べると小振りであるにも関わらず、肉感・迫力・インパクトは大きさに反比…

国宝は2017年10月3日~11月26日が会期で無事終了した。 この展示会に出ていない800件以上の品々も見ていきたい。