国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

金工

浮線綾螺鈿蒔絵手箱 サントリー美術館

2007年に開業した東京ミッドタウン。このほど中に入っているサントリー美術館がリニューアル工事で一時休館となっている。つい最近にオープンしたと思っていたが、13年も経っていたとは。時の流れは非情である。 さて、美術館は5月13日にリニューアルを終え…

梵鐘 栄山寺

国宝の梵鐘は14点ある。その保管方法には2種類あり、風雨にさらされながら現役バリバリのものと、国宝になったので鐘としてではなく工芸品としての保管するため新築の建物内に保管するものがある。現役は東大寺や円覚寺、建長寺、當麻寺、観世音寺がそう…

太刀 行平

永青文庫は国宝8点、重要文化財32点を保有する大名家の名品所蔵美術館である。肥後・細川家の所有物を中心に、年4回展示会を開催している。結構エッジの利いた展示会も開催していて、春画展は一大センセッションを引き起こした。 2020年秋展では、新…

太刀 安綱 号童子切

奈良・春日大社の国宝殿で今日から開催している安綱・古伯耆展は大混雑で幕を開けた。 初日なので、狐キャラクターのこんのすけが登場していたこともあり、普段の国宝殿には見られない刀剣女子が大挙して来ていた。まず、行列が出来ることがない展示会場で、…

短刀 無名正宗(日向正宗) 三井記念美術館

www.mitsui-museum.jp ついに三井にも刀剣女子が来襲することになる。 2020年11月から1月に、国宝の名刀「日向正宗」と武将の美を開催。三井記念美術館の冬展の定番である雪松図を押しのける形での開催となる。 各地で刀剣乱舞コラボによる刀剣展が開…

太刀 吉房 ふくやま美術館

今年、国内屈指の刀剣を保有している小松コレクションが遺族の意向でふくやま美術館に寄贈された。国宝刀剣7本を含むもので、一気に国内有数の国宝ホルダー美術館となった。そして満を持して所蔵品展示の一企画として寄贈品の一部が展示された。 常設展示は3…

【正倉院展in東博】竜首水瓶 法隆寺献納宝物

東博での正倉院展は実物大の正倉院の模型が展示してあった。展示というより設置の方がふさわしい大きさだった。東大寺の北のはずれにある正倉院は平日の昼間に一般公開されているので、気軽に見に行くことが出来る。ただし、あくまでも観るだけで近づくこと…

太刀 長船景光(号 小龍景光) 東博

国宝刀剣保有数ナンバー1の東博。刀の展示コーナーは四半期ぐらいで入れ替えがある。入れ替え毎に違う国宝刀が展示されるので、特別展の開催に合わせて観に行くと、新たな刀と出会うことができる。(東博所有の刀だけでも大規模な企画展が組めそう) 刀工の…

太刀 銘景光・景政 埼玉県立歴史と民俗の博物館

埼玉県立歴史と民俗の博物館は大宮市の氷川神社などがある公園の北の端にある。時間があれば公園内を散策して行くのがベストだが、最短ルートをとるなら、東武野田線で大宮公園駅を利用すると便利だ。 同館は国宝刀2振りを所有していて、普段は模造品を置い…

黒韋威胴丸 兜大袖付 厳島神社

厳島神社では毎年秋に行われる宝物名品展で本物の国宝を展示する。別棟で常設の宝物館があるが、こちらには国宝の複製が展示されているのみで、本物はこの秋の名品展のみ。春にも開催して欲しいのだが…。 令和への改元の祝い年であるため、国宝の厳島神社の…

梵鐘 建長寺

建長寺は元号を冠する鎌倉五山第一位の名寺で、鎌倉の禅宗寺院の筆頭に位置する。ちなみに円覚寺は第二位だ。鎌倉幕府は平安密教との決別と、中国とのパイプを深めるために禅宗を庇護した。庇護された寺院は立派に作られ、その名残が現在まで脈々と残った。…

梵鐘 円覚寺

北鎌倉駅近くにある円覚寺。最近では三井記念美術館で大寺宝展が開催されていたことは記憶に新しい。その円覚寺の国宝で建築物以外で移動が困難なのが「洪鐘」(おおがね)である。 洪鐘とは大きな釣り鐘のことで、1301年(正安3年)の刻銘されており、製造…

平家納経 厳島神社

広島県歴史博物館(ふくやま草戸千軒ミュージアム)は2019年で開館30周年を迎えた。安芸、備後の各城に新君主を迎えて400年記念イベントと合せるように「戦国から争乱 太平の世へ」展を開催している。 戦国から江戸初期の安芸と備後の歴史を紐解く…

太刀 銘真恒 久能山東照宮

広島県では安芸と備後でぞれぞれ城主が変わって400年の記念イベントが開かれている。備後・福山城は譜代大名の水野家が入封して400年のメモリアルイヤー。そこで、久能山東照宮のお宝をふ城郭内にあるふくやま美術館で一挙公開している。 東照宮といえ…

名物稲葉江  岩国美術館

相州正宗、粟田口吉光と共に「天下三作」に数えられる郷義弘。享保名物帳では同氏作を十一口掲載している。その中でも、名刀の誉れ高いのが前田家に伝わる「富田江」と「稲葉江」である。富田は前田育徳会所有で、もしかしたら展示会などへの出品の可能性が…

福岡一文字吉房(岡田切吉房) 東京国立博物館

東京国立博物館の常設展には常に何らかの国宝が展示されている。国宝を展示するためだけの部屋もあり、年間のスケジュールが春先に公開されるので、見学のスケジュールが立て易い。 2019年の秋も多くの国宝刀を観た。その締めくくりに東博の本館13室に…

太刀 銘信房作 ・太刀 銘真光  致道博物館

鶴岡藩は徳川四天王の筆頭である酒井家が統治していた。上杉家の脅威を防ぐため、また加賀藩の前田家になにかあった場合の備えとして、要の位置に君臨した。 だが、江戸時代の260年あまり、戊辰戦争を迎えるまで大乱もなく、武家としては物足りない時代だっ…

線刻釈迦三尊等鏡像 泉屋博古館

泉屋博古館には中国古代青銅器を中心とした展示館がある。ちょうど入口の建物がそれに当たる。特別展は中庭を挟んだ向かいの建物で開催しているので、慌てた人は見逃してしまう。 常設ではないと謳ってはいるものの、展示物が大きく変わることが少ない。住友…

太刀 銘光世作 名物大典太  前田育徳会

2018年は京都で大規模な刀の展示会があり、2019年は福岡で侍の展示会が開催されている。福岡市博物館の展示は刀はもちろん、甲冑の展示にも力を入れており、侍装備に特化した展示会となっている。 しかし、大半の観客は刀剣女子。全国行脚を繰り広げているつ…

金印

うだるような暑さがぶり返したが、展示会的には秋のシーズンとなった。大型特別展が各地で開催されはじめ、シルバーウィーク、紅葉シーズンに向けて、旅の計画が進む。 その計画にかこつけて、常設展で必ず訪れたいものがある。福岡市立博物館にある金印だ。…

【京都名品展】宝相華蒔絵宝珠箱 附 四天王像板絵 仁和寺

いよいよラスト。 似たような経箱が続いたが、こちらは箱だけでなく、それを収めていた中身も展示。中には四天王がそれぞれに彫られた板絵で、簡易版で持ち運び式の四天王像。仁和寺には持ち運び式で国宝最小の薬師如来像の彫刻もあり、出先でのお祈りする機…

【京都名品展】宝相華蒔絵経箱 延暦寺

平安時代を代表する蒔絵経箱。シルクロードを通じて大陸から飛鳥時代から白鳳時代にもたらされた文様が日本様式に仕上がった。その文様は、蔓と葉と花を配して銀を金蒔きでデコレーションしている。さらに蓋裏は宝相華唐草文を銀蒔きするなど、金ぴかでゴー…

【京都名品展】宝相華迦陵頻伽蒔絵冊子箱 仁和寺

空海の真筆で書いてある三十帖冊子を入れるための箱。真言系の宗派はもちろん、書道関係でも注目を浴びる空海の真筆を収めるために、技術の限りを尽くした出来栄えである。貴族たち好む蒔絵とは趣が違い、躍動的に花や鳥、蝶などが描かれており、平安時代の…

【京博名品展】金銀鍍宝相華唐草文透彫華籠 神照寺

籠の網目部分を工芸品として加工し、金銀で鍍金したもの。唐草文様は蔓植物が曲がりくねりながら無造作に伸びていく様を表したもの。古代ギリシャやメソポタミアで意匠として使われていてシルクロードをを通じて、唐・朝鮮半島経由で日本にもたらされた。唐…

【京都名品展】剣 無名 金剛寺

古代中国の歴史ドラマを見ていると両刃の剣を使っている。金剛寺の国宝・剣も両刃で日本刀に比べると刀身が太い。斬るというよりも打ち倒すために振られ、刃先で怪我をすれば儲けものぐらいの戦闘に使用した。日本刀のように片刃は切れ味が大事になり、加工…

刀 則房

文化財は常設や定期的な公開が決まっているもの以外は一期一会の可能性がある。ましてや国宝クラスだと数年に1度公開されればよい方で、定期公開が20年以上あるものもある。 公開情報で常設展示場をもっている収集家(企業)場合は順繰りでの公開に期待がで…

太刀 銘康次

九博の室町将軍展の目玉は等持院が所有する歴代の足利15代将軍木像が寺院外で初公開することだ。位牌や肖像画、単体の像を供養するために保管している寺院はあっても、歴代の将軍全ての木造座像を所有しているのは他にない。 そして、この木造座像のみ中央…

相州貞宗 名物亀甲貞宗

東博の展示は部屋ごとに展示内容が決めていて、何度か通うと見たいものへすぐたどり着くことができるのでありがたい。 国宝指定数が多い刀は一目散に行きたい場所となっている。刀のコーナーは以前はそれほど多くの人はいなかった。ところがゲームの刀剣乱舞…

太刀 銘 則宗 日枝神社

東京のど真ん中。赤坂見付にある日枝神社は周りを高層ビルに囲まれながら、高台にあるため存在感ある神社である。坂を登れば衆参議長公邸や国会議事堂があり、日本の中心に鎮座するといっても過言ではない。 高台にあるため、エスカレーターで境内まで登るこ…

大山祇神社 紫綾威鎧 伝源頼朝奉納

昨年に続き、しまなみ海道に来た。ここに来たら見逃せないのが、大山祇神社の国宝館だろう。奉納されている平安から鎌倉時代までの武具は、国宝・重文クラスが多数あり、それらが常設で展示している。同じ瀬戸内海にある厳島神社にもかなりの文化財はあるも…

国宝は2017年10月3日~11月26日が会期で無事終了した。 この展示会に出ていない800件以上の品々も見ていきたい。