国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

観た

【京都名品展】伝源頼朝、伝平重盛

二階の肖像画エリアは神護寺の伝源頼朝像と伝平重盛像。人気の作品で、五月のゴールデンウィークには虫干しのため、神護寺で観ることが出来る。 普段は京博に寄託されていて、肖像画の名品であることは間違いない。ただし、この肖像画が足利尊氏と直義兄弟で…

【京都名品展】釈迦如来像(赤釈迦) 神護寺

今回の寄託名品展では神護寺所有の国宝が多く出品している。ゴールデンウィークに神護寺で行われる虫干しの定番ばかりだが、博物館で観るのもなかなか良い。虫干しだとガラスのない直接に観ることができて、つい手を合したくなるが、ライティングは博物館の…

【京都名品展】金銀鍍宝相華文経箱 延暦寺

これまた藤原道長関連の箱。長元4年(1031)に円仁がかつて書写した如法経を銅筒に納めなおし、横川の如法堂に埋納した。その際、藤原道長の娘、上東門院彰子もこれに結縁して自ら書写した法華経を埋納した経箱である。 箱は銅製鍛造で、隅丸長方形で弁当箱…

【京都名品展】金銅小野毛人墓誌

小野妹子の子の墓誌。江戸時代に発見された。短冊状の短いものだが、これが見つかったことで、小野家の歴史が確実にあったことが証明された。聖徳太子とは真逆で実在したことが分かり、日本史が明文された動かぬ証拠が目の前で観ることができる貴重な品だ。…

【京都名品展】金峯山寺経出土品

京博三階は陶器と考古のゾーン。陶器は国宝指定が少なく、今回は展示がない。考古は単立の展示什器に六点展示している。 その内、三点が金峯山寺経出土品だ。金箔を貼った経箱は色々な願いを埋めて祈念したもの。少し青銅部分が現れている部分もあるが、概ね…

【京博名品展】金銅藤原道長経筒

京都国立博物館でICOM京都大会記念の寄託名品展が開催されている。 一昨年の国宝展と肩を並べるラインナップで開催している。一ヶ月と短いため、入れ替えがないので、みたい国宝はハントしやすい展示会となっている。 藤原道長の経筒は吉野の金剛峯寺から出…

秋篠寺

大和西大寺駅を北へ十数分。県営の寂れた競輪場の近くにあるのが秋篠寺。建物のみが国宝の指定を受けている。 国宝の本堂は奈良時代に創建されたものが火災で焼失したため、鎌倉時代に再建されたものが国宝となっている。堂内には薬師如来を中心に一列に像が…

刀 則房

文化財は常設や定期的な公開が決まっているもの以外は一期一会の可能性がある。ましてや国宝クラスだと数年に1度公開されればよい方で、定期公開が20年以上あるものもある。 公開情報で常設展示場をもっている収集家(企業)場合は順繰りでの公開に期待がで…

太刀 銘康次

九博の室町将軍展の目玉は等持院が所有する歴代の足利15代将軍木像が寺院外で初公開することだ。位牌や肖像画、単体の像を供養するために保管している寺院はあっても、歴代の将軍全ての木造座像を所有しているのは他にない。 そして、この木造座像のみ中央…

宝積経要品 足利尊氏・直義・夢窓疎石筆 (前田育徳会)

九州博物館では室町幕府展が開催されている。室町時代は大陸との貿易が大成功したことから文化が開花した時代である。足利義満が建てた金閣寺や義政が築いた東山文化など、現代の日本美術史の黄金時代の一つである。 しかし、今回のテーマは室町幕府。派手な…

相州貞宗 名物亀甲貞宗

東博の展示は部屋ごとに展示内容が決めていて、何度か通うと見たいものへすぐたどり着くことができるのでありがたい。 国宝指定数が多い刀は一目散に行きたい場所となっている。刀のコーナーは以前はそれほど多くの人はいなかった。ところがゲームの刀剣乱舞…

延喜式 国立東京博物館

延喜5年に醍醐天皇の命で編纂が開始されたので延喜式と命名。式は律令を執行するために必要な細かな規則のことで、日本の法律事例集の祖となる。なので、和歌や俳句のような芸術性はなく、経典のように淡々とした書である。 原本はすでになく、平安時代の写…

大般涅槃経集解 輪王寺

輪王寺宝物館は東照宮に近い方の入り口近くにあり、輪王寺とは一番遠い場所にある。 敷地の関係でこの場所に出来たのだろうが、それほど訪れている人はいなかった。おそらくは輪王寺の名称を見て、東照宮とは違うと判断した人が多かったからだろう。 宝物館…

輪王寺 大猷院霊廟本殿・相の間・拝殿

日光東照宮を見学するとそれで終わってしまうことがよくある。東照宮はメモリアルホールで本体は奥にある輪王寺である。「日光見ずして結構いうな」は東照宮だけでなく、輪王寺まで見て初めて結構と言える。 輪王寺は家光の霊廟。おじいちゃん大好きの家光が…

日光東照宮

国宝建築物で西の聖地が法隆寺なら東の聖地は日光である。徳川家康を祀るため、おじいちゃん大好きの家光が総力を挙げて作り上げた芸術の城である。 東照宮は家康を祀る建物で、 ・東照宮本殿・石の間・拝殿・東照宮正面唐門・背面唐門・東照宮東西透塀・東…

太刀 銘 則宗 日枝神社

東京のど真ん中。赤坂見付にある日枝神社は周りを高層ビルに囲まれながら、高台にあるため存在感ある神社である。坂を登れば衆参議長公邸や国会議事堂があり、日本の中心に鎮座するといっても過言ではない。 高台にあるため、エスカレーターで境内まで登るこ…

宮崎県西都原古墳群出土

五島美術館が所有する国宝で、少し毛色の違うのものが宮崎県西都原古墳群出土品である。他の所有物はきらびやかな絵巻物や価値のある書など近世以降のもので、古墳の出土品で国宝クラスを所有する私的美術館は珍しい。 展示していたのは馬具装飾で、金箔がか…

史記 孝景本紀第十一 大江家国筆

大東急記念文庫創立70周年記念の展示が五島美術館で年間を通じて開催している。戦時中に関東の私鉄を合併して肥大化した東急電鉄。戦後に分離されて元に戻り、現在の運営域になったが、それでも関東では上位の私鉄となっている。そんな東急が大きかった時…

西本願寺 書院

西本願寺の国宝、書院は非公開で周りを塀で囲まれているため、なかなか観ることができない。 そんな特別な国宝を毎月16日に行われるshinran’s dayに参加すると観ることが出来る。虎龍殿で受付を済ませ、少し時間があったので境内を散策。そこで驚くべき光景…

大山祇神社 紫綾威鎧 伝源頼朝奉納

昨年に続き、しまなみ海道に来た。ここに来たら見逃せないのが、大山祇神社の国宝館だろう。奉納されている平安から鎌倉時代までの武具は、国宝・重文クラスが多数あり、それらが常設で展示している。同じ瀬戸内海にある厳島神社にもかなりの文化財はあるも…

法華経一品経 慈光寺

埼玉県立歴史と民俗の博物館で慈光寺所有の法華経が公開されていた。この歴史と民俗の博物館は国宝の日本刀2本所有していて、今回見に行った時はレプリカだった。慈光寺経は平成20年から修理が進められて平成27年に大々的に公開された。刀同様に常設で…

【東寺展】真言七祖像

最近の東博の特別展は仏教系展示会の開催が多い。今回は東寺展で密教(東密)の真髄を披露する展示となっている。 まず、展示会の出品リストをみるとほとんどが東寺からの出展で少しだけ京博と京都府のものがあるのみ。他の仏教系の展示だと系列の寺院から寺…

【美を紡ぐ】檜図屏風 (+唐獅子図) 狩野永徳

トーハクでは「美を紡ぐ 日本美術の名品」と題して、国宝・重要文化財と宮内庁の名品(御物)の豪華なコラボレーション展が行われていたので見に行った。 名品展は天皇陛下の在位の節目である10年ごとに東博で開催していた。今回も30年の節目に当たったの…

【根津美術館】燕子花図 尾形光琳筆

テレビ東京系で放送している番組「美の巨人」の演出が今年度から変わてしまった。1人の著名人が芸術に向き合うコンセプトになっており、当たり外れが出てきそうな演出になった。 根津美術館でこの時期に公開されることが多い、燕子花図も取り上げられてた。…

五智如来坐像 安祥寺

京都国立博物館に昨年から展示されている安祥寺の五智如来坐像が文化庁から平成最後の国宝指定の答申を受けた。それの前に同じ場所に鎮座していた金剛寺の大日三尊も国宝になったので、1階の彫刻展示コーナーは国宝候補お披露目の間と言ってもよいかもしれ…

海部氏系図

家系図が国宝。細工を凝らした紙に書かれた達筆の書でもなかなか国宝にはならないにも関わらず。系統が書かれたものが国宝になっているのはぜひ見なければと丹後郷土資料館へ足を運んだ。 同館で数年に1度の割合で公開される海部氏系図(個人蔵)は平安時代…

後宇多天皇宸翰 御手印遺告

大覚寺では改元を祝して、保有の国宝2点を公開。 春秋の特別公開時には力の入った宝物公開があるが、今回は気合入りまくりの展示だった。後宇多天皇の御手印と弘法大師伝(ともに国宝)に加えて、60年に1度公開される嵯峨天皇宸翰の般若経の複製も披露されて…

【春日大社】黒韋威矢筈札胴丸

式年遷宮が記憶に新しい春日大社。その時に造られたのが国宝殿で、春日大社の至宝を少しずつ展示している。 そんな春日大社は甲冑類の国宝保有数はナンバーワン。4つの甲冑と1つの籠手が指定を受けている。ちなみに甲冑4点が国宝指定を受けているのが厳島…

一遍聖絵

企画展では絵巻物の一部しか展示されないことが多い。その点、特別展でしかも展示される絵巻物の冠展示はすべてを展示してくれる。ただ前期後期で巻替えが行われることが多いが、気の利いた展示場は展示されていない場面の複製を展示してくれており、絵巻物…

【明恵展】絹本著色仏眼仏母像

都心の高層ビル内に造られた美術館は仕事帰りなど気軽に行きやすいメリットがある。一方で、展示スペースが大きく取れないデメリットがある。その点で六本木のサントリーミュージアムは2階分のスペースを確保して広々とした展示が出来る。その前例に倣わず…

国宝は2017年10月3日~11月26日が会期で無事終了した。 この展示会に出ていない800件以上の品々も見ていきたい。