国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

観た

伊予国奈良原山経塚出土品

玉川近代美術館 今治市の駅からバスで揺られること数十分。四国山脈を目指して南下するにつれて、市街地から田畑へ変わり始めた頃に玉川近代美術館の近くのバス停となり下車する。 本当に美術館があるのかと思うほどのどかな場所だが、この場に似つかわしく…

【龍光院展】密庵咸傑墨蹟

密庵咸傑は宋の時代の禅僧。その墨跡で唯一現存しているものが龍光院所有のモノである。密庵咸傑の系譜から著名な墨跡の著者が数多く誕生していて、虚堂智愚、蘭渓道隆、無準師範、無学祖元、清拙正澄、日本の宗峰妙超・一休宗純、夢窓疎石、雪村友梅など枚…

【龍光院】曜変天目

一昨年の国宝展では第2期の目玉であった龍光院所有の曜変天目茶碗がMIHOミュージアムで早くも再登場。行列必死の展示会へ行く。開始して2日間目、MIHOミュージアムは桜が絶景のためその前で、国宝展並みの来客はなかったが、それでも開場前に100名を超える…

木造聖徳太子・山背王・殖栗王・卒末呂王・恵慈法師坐像 5躯 法隆寺

法隆寺駅 法隆寺は国宝建築物保有数ナンバー1、国宝指定の彫刻保有数もかなりの数である。(三十三間堂の千体や平等院の供養菩薩など体数だと見劣りするが)。境内は国宝だらけの寺院である。 国宝の彫刻はすべてが建物内で保管している。なので、入場して…

梵鐘 延暦寺西寳幢院鐘

国宝の梵鐘はほとんどが寺社の所有である。現役のものもあれば、二代目に現役を譲り引退、陳列展示されているもの、特別に建屋が作られ保管されているものなど、様々な扱いがなされている。 国宝梵鐘にあって、異彩を放つのが佐川美術館か所有する梵鐘である…

【平成指定】木造千手観音立像 三十三間堂

彫刻仏像分野で千体も一度に指定した珍しい国宝。平成に入り、調査、修理が行われた。そこで多くの発見があったことが指定に繋がった。 しかし、それを待つまでもなく、同時にあれだけの仏像を作り、現代まで残っている時点で国宝でもよかったかもしれない。…

周茂叔愛蓮図 狩野正信筆

九博は新しく出来た博物館のため、国宝の所有数がほかの国立博物館に比べて少ない。所有しているのは3つ。太刀 銘来国光が東博、栄花物語が文化庁からそれぞれ所有を移管。そして、目玉となる作品として個人蔵だった周茂叔愛蓮図 狩野正信筆を購入した。 狩…

銅板法華経(33枚)・銅筥(1口) (所有者:国玉神社、管理団体:福岡県、求菩提資料館保管 1142年)

求菩提資料館に複製品が常設展されている銅板法華経と銅筥の本物が、九博の企画展で展示されている。 九博は時代別に展示が行われている。なので入口すぐに古代の展示があり、そこには国宝の宗像と宮地嶽一括出土品が展示されいて、見ごたえがある。そこを抜…

【醍醐寺展】 後宇多天皇宸翰当流紹隆教誡

九博の開催中の醍醐寺展の後半に行く。 後宇多天皇の宸翰(直筆の書)は東寺や大覚寺、神護寺所有のものが国宝となっている。後宇多天皇は2歳で皇太子、8歳で天皇となり、21歳で譲位した。若くして天皇になるが、その頃の政治は院政と藤原家の摂関政治の板挟…

片輪車蒔絵螺鈿手箱

所蔵品の多い東博では企画展(入場料だけで観ることができる展示)に見たい国宝が良く出てくる。ホームページに年間スケジュールが掲載されるので、観たいものがあれば日程を合せて訪問することができるのでありがたい。 その観たい国宝のひとつであった片輪…

【東博】絹本著色山越阿弥陀図 禅林寺

東博では国宝室と題した1室で月変ごとに国宝の展示を行っている。 所有・寄託を合わせると膨大な数の国宝を所有している東博ならではの試み。希にしか展示しないものもあり、必ずチェックしたい場所だ。 今回は禅林寺の山越阿弥陀図が展示されていた。進撃…

普済寺 六面石幢

東京の多摩地区は中心部の大開発のあおりを受けて、住み場所として人が流入している。そのため駅前の開発は進み、新興住宅街として発展してきた。 普済寺のある立川も駅前はビル群が建ち並ぶ大都会で一通りのものはすべて買い揃えられる。しかし、寺のある最…

【平成指定】深大寺 銅像釈迦如来像

国宝の保有分布では東京都が多い。続くは京都、奈良になるがともに都が長くあった土地で、それゆえに多いのだろう。東京にある国宝の多くは東博や文化庁などの官公庁保有物が含まれることや、首都となった明治以降に地方の有力者が移り住んで持ち込まれたも…

【MAO美術館】手鑑

MAO美術館の太っ腹なところは基本的に撮影自由(借り物の美術品など一部は撮影NGあり)。 なので、国宝3点もルールさえ守れば取り放題。屏風や壺、彫刻といった単体ものは、じっくり見ることで特徴が記憶になんとか残るだが書跡は文字が太か細いか、楷書か草…

【MAO】紅白梅図屏風 尾形光琳

MAO美術館の国宝3点一挙公開の目玉は紅白梅図屏風である。左に白梅、右に紅梅を配して、屏風の中央に川が流れる表現を金をうまく使って表現している。川の流れは雄大にも関わらず、梅の枝葉が鋭利に躍動しているので早さを感じる。梅が咲き、春になる速さ…

【顔真卿】説文木部残巻 

王羲之を越えたと喧伝している顔真卿展。中華圏の国宝中の国宝である祭姪文稿が来日しているとあって、注目度では王羲之展を越えたかもしれない。とくに祭姪文稿を見るための行列は直筆の王羲之の書(存在が確認されていないそうだ)が見つからなければ超え…

【MAO美術館】色絵藤花文茶壺 野々村仁清

熱海にあるMAO美術館は3年前にリニューアルして以来、冬の時期に所有する国宝3点を一度に見せる展示会を開催している。 熱海駅からバスで数分。山道を登った海が望める見晴らしの良い場所に美術館はある。バス停入口からはエスカレーターを乗り継ぐ必要…

【醍醐寺展】絵因果経

昨年、東京のサントリー美術館で開催された「醍醐寺展」が九州博物館で巡回展として開催されている。 真言宗系の展示会は仁和寺展、大報恩寺展があり、今春には東寺展があるなど積極的に開催している。真言宗が歴史的に天皇家に近いことから貴重な文化財が多…

浄土寺 多宝塔

尾道は映画監督の大林宣彦や放浪記の林芙美子など文学的な町として、ファンたちの巡礼地となっている。山と海が接近しているというより、谷に海水が流れていると言った方が分かりやすい。 そんな景勝地としての魅力も商業地として発展なくしては誕生しなかっ…

梵鐘 西光寺

博多駅からバスで小一時間。田んぼがちらほらとある相良区にある西光寺には国内で5番目に古い梵鐘がある。山陰を転々として、明治期に金物商が購入、縁あって今に落ち着いている。 国宝の鐘の扱いは様々。東大寺のように現役のものものあれば、妙心寺では2…

金印 福岡市立博物館

国宝展で一番人気だった金印。福岡市立博物館に常設で展示しているというので見に行く。 博物館の常設展入り口の一番最初に金印の間がある。そのためだけの部屋で、全角度から見ることができるように工夫されている。本体が小さいので、特別展などではどうし…

本山寺本堂

本山寺 本山寺は四国八十八か所巡礼のひとつである。開放感のある境内の中心に本堂があり、それが国宝の指定を受けている。巡礼地では松山の石手寺二門や大山寺本堂が国宝である。 本山寺は駅から近く参拝するには好立地である。また、八十八か所のひとつに…

神谷神社

神谷神社 香川県の国宝建築は2件。立ち位置の違いがこれだけ違うのも珍しいと思うぐらい、県内での扱いが違う。まずは扱いが悪い方の神谷神社。 行くまでの交通手段が雑。最寄駅からバスが出ているものの途中下車で、そこから2キロ近く歩く。そこまでなら…

慧可断臂図 雪舟筆

国宝展で雪舟国宝作品6点一気見をした。そして、春に「名作誕生 つながる日本美術」で天橋立図、秋には毛利博物館で四季山水図が展示され、雪舟の名作が堪能できた。 今回は年末年始の京博企画展にて慧可断臂図が出品されていた。墨彩にも関わらず切断した手…

催馬楽譜

国宝を見始めて一番の問題はいつ公開されるか。建物のように行けば何時で見ることができるものや、展示室などで常設展示されているものは空いた時間で行ける。また、宗教上の理由や文化財保護法の関係で展示日数が限られていたり、季節限定や期間限定などが…

翰苑 巻第丗 太宰府天満宮

応天の門 天満宮は全国各地にあり、国宝もそれぞれの地にある。有名なのは建物としての北野天満宮。学問の神様の総本山は、左遷されてかの地で亡くなった菅原道真を祀るために造られた。国宝・北野天神縁起はその物語を絵巻物にして伝承を伝えるもので、京都…

薬師如来坐像 獅子窟寺

年始の1月1日から3日まで公開している国宝としては薬師寺の吉祥天像が有名である。そして、同時期に自由に見ることができる国宝として獅子窟寺の薬師如来坐像がある。予約を入れれば誰でも見ることができるが、せっかく開放しているのだから、見に行くほ…

【筑前左文字の名刀】 短刀〈銘筑州住行弘/観応元年八月日〉 土浦市立博物館

2018年後半は怒涛の刀剣展示会だった。その最後を飾るのがふくやま美術館の筑前左文字の名刀展である。寄託されている江雪と太閤が期間中常設で展示されるのに加えて、後半からは土浦市立博物館の住行弘が来広。左文字刀が一堂に会する展示会となった。 短刀…

入道右大臣集 前田育徳会

石川県立美術館の2階には前田育徳会保有の美術品を展示するスペースがある。江戸時代は加賀藩であった石川県は前田家が支配していた。徳川政権下では外様大名である前田家は武の強化は難しい立場だったことから、芸術振興に力を注いでいた。それが今日まで…

刀剣博物館 延吉

2018年に新築・移転した刀剣博物館の国宝刀剣を見に行った。前期に行ったため、国行(来)は京都に遠征中。保有国宝3件すべてを一度に見ることができなかった。 コンクリート打ちっぱなし風ののっぺりとした建物は、両国の国技館や安田庭園など通りに和…

国宝は2017年10月3日~11月26日が会期で無事終了した。 この展示会に出ていない800件以上の品々も見ていきたい。