国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

建物

巧山寺

今年は明治維新150年。薩摩を訪れたのならば、長州にもいかねばなるまい。そして、長州の国宝のひとつである功山寺の本堂を見逃すわけにもいかない。 功山寺は七卿が落ち延びた場所であり、高杉晋作ゆかりの地である。明治維新の夜明け前を演出した最高の…

石手寺 二王門

国宝で一番荒っぽく扱われている建物はどれか。 それは間違いなく石手寺の二王門である。門の見えにくいところにいろいろ小物をしまい込んでいたり、パンフレット類が無造作に置かれていたり、一見すると本当に国宝なのかと疑ってしまう扱いだ。 そうなるの…

青井阿蘇神社

国宝建築の中で指定されて一番喜ばれたものはどれか。 ほとんどのものがなるべくして指定された国宝建築物が多い中、いたるところに「祝 国宝」の文字が躍る青井阿蘇神社は一番喜ばれた建築物に間違いない。指定から10年経った今年も「祝 10周年」とお祝…

厳島神社

様々な国宝建築や世界遺産があるなかで、厳島神社はオリジナリティーにあふれている。 まず、建物が海に突き出ている部分。高潮などで幾度も被害にあっているが、その構造を変えることがないこだわり物件。海に突き出ているにも関わらず、その裏手はすぐに山…

向上寺 三重塔

しまなみ海道にはもう一つ国宝がある。向上寺の三重塔である。と言っても立地と派手さ、知名度では下界にある耕三寺と平山郁夫美術館にはかなり劣っている。耕三寺は有名寺院のおいしい所と派手なものを集めたごった煮的寺院で、今ならインスタ映え寺と言っ…

【専修寺】御影堂・如来堂

昨年秋、国宝指定となった真宗高田派本山・専修寺の御影堂と如来堂を見に行った。昨年の台風により亀山線が不通となり関西からのアクセスが悪くなっていたが、それが解消したため晴れて見に行く。 一身田駅からすぐの場所にある専修寺はかなり巨大なお堂を有…

【金剛寺】大日如来坐像ほか

天野山金剛寺には数年前に訪れたことがある。その時は金堂の改装工事中で、完成した暁には再訪を誓って拝観しなかった。そして、2018年3月、晴れて金堂の大修理を終えてお披露目と相成ったので訪問した。綺麗になった金堂をお祝いするかのように開花が早かっ…

【三宝院】唐門

写真の右奥に国宝の唐門がある。表側からなら入場料なしで写真が撮れるがせっかく入場料を払ったので裏面の写真を載せた。 表面も裏面もデザインは黒漆をベースに金で家紋を表現している。派手好きな秀吉が喜びそうなデザインとなっている。平成22年に修復…

【醍醐寺】五重塔

天気用予報などで桜の開花のニュースが出始めた。日本史の中で桜と国宝の組み合わせで一番想像されるのは醍醐寺だろう。豊臣秀吉が1598年4月20日に醍醐寺で桜の花見を開催した。今から420年も前の話であるが、北野大茶会と並ぶ催し物で未だに知られ…

【長保寺】多宝塔

本堂と同じ時期に造られたと思われるが、塔は純和風建築。和歌山の国宝指定の塔は高野山の金剛三昧院と根来寺の多宝塔があり、どうしてもそれらに比べると地味である。本堂や多宝塔それぞれ単独で観ると地味で仕方がないが、同一寺院で大門・本堂・塔の3つ…

【長保寺】本堂

長保寺は一条天皇の勅願により1000年に建立された。1241年に現在の地に移され、1311年には主要な建物を丘の中段に移設した。京都の寺社建物を見慣れてしまうとそれ程大きくもなく、外から見る限り凝った設えもないので地味に見える。ただ、鎌倉…

【長保寺】大門

紀州藩の菩提寺である長保寺は国宝建築物が3件ある。その一つが入口の大門。和様の入母屋造りを基調にしているがところどころ唐様が混じっている。大門を抜けると桜並木となっており、時期が来た時にはすばらしい眺めになるだろう。 大門は室町時代の138…

【平等院】鳳凰堂

平等院の最大の見どころは池に浮かぶように作られた鳳凰堂のフォルムだろう。中華風の建築様式に翼のように広がる堂の形。各地の寺院が変形ロボットにデフォルメされた場合、もっとも変形しそうな寺院ランキングで第一位にだろう。いつ飛び立ってもおかしく…

般若寺楼門

木鼻に大仏様繰形を持つほかは和様式の門。鎌倉時代中期ごろのものと推測される。 般若寺は東大寺や興福寺のある場所から北に位置する。花の寺として有名で、季節ごとに花々が咲き誇る。

住吉大社

住吉大社は海の神様を祀っている。上町台地の南の端にあたる場所にある。南へ行くともず古墳群があり、西へは明日香や奈良に向かう街道と大和川、北には四天王寺や難波宮がある。交通の要所に鎮座している。 住吉大社は四棟でひとつ。一から三殿が東から西へ…

旧閑谷学校講堂

写真右奥の建物が講堂で、これが国宝になる。建物はシンプルではあるが中華思想を反映したもので、火頭窓があしらわれている。内部は板張りで襖で仕切られ、束柱を並べ、ボールト天井がかけられている。 しかし、建物だけではここの良さが伝わらない。手前の…

吉備津神社

岡山県にある吉備津神社は入母屋造りを前後に二つ並べたユニークな造り。地面も平らにせず、斜面をそのままにした作りは春日大社を彷彿とさせるアニミズムの潮流を汲む。自然との調和を重んじながら、特徴的な舎殿で他にアピールする。吉備一族の発祥の地だ…

【興福寺】十大弟子立像

光明天皇の発願により734年に完成した像。名称の通りもともとは十躯あったが、伝わっているのは六躯である。 ふくよかな菩薩像や屈強な力士像に比べると、やせ形のガリガリで生命力に欠ける像である。しかし、それぞれが個性的であるため、単なる仏像に比…

【仁和寺】金堂

仁和寺展が、いよいよ東京国立博物館で始まる。御室派が持っている寺宝の数々が見どころであるが、聞くところによると仁和寺金堂の内陣を忠実に再現したコーナーができるらしい。普段は非公開で、特別公開などでたまに見ることができるが、内陣の内側には立…

【春日大社】本社本殿4棟

2015年から16年にかけて20年に一度の式年造替が行われ、美しい朱色を身にまとった春日大社。東博での大社ゆかりの品の展示会に続き、奈良博でも春に行われる。 地の利を生かして、普段お目に掛かれない品々が展示されることを期待している。また、東…

【東大寺】南大門

大仏の大きさに圧倒され、金堂の大きさが印象に残らないのと同様に、南大門もかなり大きいが印象に残らない。大門自体は南禅寺や東福寺など東大寺以外にもいろいろある。どこの寺院でも大門はそこそこ印象には残るアイテムである。東大寺の場合は廬舎那仏の…

【東大寺】金堂

東大寺と言えば金堂。大仏を安置している建物で、そのために造られた。ほとんどの見学者が大仏の大きさが印象に残るため、建物の大きさまでは記憶に残らない。現代でこそ、これぐらいの大きさの建物はいくらでもあるが天平時代に見たら、びっくりする以上に…

【興福寺】東金堂

興福寺に行くと一番目に入る建物は東金堂だ。ところが、ほかの建物に比べて装飾がなく記憶に残りにくい。隣に五重塔と仏像を安置している国宝館(食堂跡)があり、正面には南円堂があり、それらに比べると見劣りする。本来は修行の場である伽藍に派手さは必…

【興福寺】北円堂

北円堂は春と秋の特別公開時に内部を見ることができる。ここでは運慶展でも話題となった無著・世親両菩薩立像が安置される。しかし、主役は弥勒菩薩で四天王像が周りを護り、無著・世親は脇侍的扱いになっている。東博では主役級だったが、北円堂では一体感…

【興福寺】三重塔

近鉄奈良駅から東へ進む道からだと三重塔は一番という国宝建築となる。そのためか賑わっている時期ですら人が訪れることが少ない。塀に囲まれていることと、北円堂や南円堂よりも南にあり、下れば猿沢の池が目に入る場所のため目立たない。それでも国宝は国…

【興福寺】五重塔

奈良にある国宝の大半は斑鳩の地もしくは東大寺周辺にある。その中で、興福寺は法隆寺や東大寺に匹敵する国宝を有する。奈良・平安時代の貴族文化を作り上げた藤原氏の支援を受けた寺である。だが、平安末期に南都焼き討ちにあって寺宝は灰と化した。しかし…

【東大寺】二月堂

二月堂は旧暦の2月(現在は3月)に2週間にわたってお勤めが行われる場所で、お水取りやお松明などが行われる東大寺の修行の聖地である。お堂からは奈良市内が一望でき、高い建物がなかった時代だとランドマークであっただろう。東大寺と言えば大仏殿や南大…

【東大寺】開山堂

12月16日。東大寺では特別開扉が各堂で行われる特別な日だ。まずは開山堂。東大寺の初代別当の良弁僧正をおまつりしているお堂。最近の解体修理の時の調査で1200年に全面改築したことが分かっている。普段はお堂すら非公開であるが、高台にある二月堂か…

【海住山寺】 五重塔

大和路線の最終地点である加茂駅からバス乗車と、山道を歩くこと小一時間。山の山頂付近に海住山寺がある。寺院の奥には下界を一望できる場所があるが、お寺全体は下界を遮るようにできているため、眺望は望めない。毎年11月に御開帳があり、本尊である十一…

【法起寺】三重塔

法隆寺から北へ20分弱歩くと法起寺へ着く。こちらの三重塔が国宝。斑鳩三塔として法隆寺、法輪寺に塔があり、その一角が法起寺にある。建立が706年頃で江戸時代の修復はあるものの、これだけ高い建物が1300年以上残っているのは奇跡である。近くの…

国宝は2017年10月3日~11月26日が会期で無事終了した。 この展示会に出ていない800件以上の品々も見ていきたい。