国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

仁和寺展 御室相承記

今秋の仁和寺寺宝特別公開にも出品されていた品。仁和寺が門跡寺院である証明書のようなもので、歴代の門跡たちの経歴や業績を確認できる書物。 レア ★☆☆ 観たい ★☆☆

仁和寺展 新修本草

医学書があれば薬学書もある。新修本草は鎌倉時代前期の写本で、武田科学振興財団も保有している。動植物を原材料にした薬物を記している。 レア ★☆☆ 観たい ★☆☆ 漢方史料館(95)『新修本草』仁和寺本

仁和寺展 医心方

日本に現存する最古の医学書の写本。いつの時代も健康は大事。公家も武士もそれは同じ。そこで健康を保つ医学書は最重要書類になる。仏教関連書だけでなく、医療などの貴重な資料が保管されているのは門跡寺院ならでは。 レア ★☆☆ 観たい ★☆☆

仁和寺展 誓願寺盂蘭盆縁起 附建立縁起 栄西筆

臨済宗の開祖で建仁寺を開いた栄西直筆の書。誓願寺には建立するときから2度目の宋へ渡航するまで滞在しており法会を行った。その時書かれたものだ。 栄西は吉備津神社の権禰宜の息子として生まれた超エリート。天台宗で学び、その形骸化に嫌気がさして渡宋…

仁和寺展 両界曼荼羅 子島寺

子島寺が持ち、奈良博に寄託している曼荼羅図。前期が胎蔵界、後期が金剛界を展示する。日本三大両界曼荼羅図(ほかは神護寺、東寺)のひとつだそうで、そのすべてが国宝指定。紺綾地で金銀の泥で描かれているので、暗い場所でローソクなどの弱い光で照らす…

仁和寺展 阿弥陀如来坐像および両脇侍立像

仁和寺展で金堂の内陣を再現したコーナーができるということは、阿弥陀如来坐像と脇侍が主役になるということだ。普段は金堂の真ん中、奥深くに鎮座している阿弥陀如来は信仰の中心である。門跡寺院である仁和寺では皇族が門主となっていたので、国家安寧を…

【仁和寺】金堂

仁和寺展が、いよいよ東京国立博物館で始まる。御室派が持っている寺宝の数々が見どころであるが、聞くところによると仁和寺金堂の内陣を忠実に再現したコーナーができるらしい。普段は非公開で、特別公開などでたまに見ることができるが、内陣の内側には立…

【春日大社】本社本殿4棟

2015年から16年にかけて20年に一度の式年造替が行われ、美しい朱色を身にまとった春日大社。東博での大社ゆかりの品の展示会に続き、奈良博でも春に行われる。 地の利を生かして、普段お目に掛かれない品々が展示されることを期待している。また、東…

古備前包平(名物 大包平)

通常の展示で超名品が出品されるのが、東京国立博物館の凄さだ。日本刀の最高傑作と名高い大包平が4月8日まで本館13室で観ることができる。おそらく刀剣女子たちが大挙して訪れることだろう。 平安時代の作品で、制作されて1000年以上経っており、その…

名品展 紅白梅図屏風 MOA美術館

昨年、リニューアルオープンしたMOA美術館の名品展が1月26日から3月13日まで開催される。 同美術館所有の国宝3点を含む、東洋美術コレクションが思う存分観ることができる。その中で、尾形光琳作の紅白梅図屏風は初春に見るにふさわしい作品だと思…

【神戸市立博物館】桜ケ丘遺跡出土品

年始のイベントでここ最近生中継されるのが西宮神社の福男。十日恵比寿の催事として開催されていたが、大々的なテレビ中継のおけげで、スポーツ的な催しとなっている。朝の開門直後に福男となるべく多くの人々が参道を駆け抜ける風景は1年の始まりが終わり…

【四天王寺】扇面法華経冊子 観普賢経 扇11

扇面法華経冊子は国宝展でも2種類展示があった。四天王寺は5帖所有しており、今回は国宝展に展示されなかったものをピックアップして展示していた。 観普賢経 扇11は桜花訪美人図があしらわれている。無味乾燥な経を華やかな桜に美人絵をコラボレーション…

【四天王寺】四天王寺縁起(根本本・後醍醐天皇宸翰本)

日本最初の官立仏寺である四天王寺。その宝物館が新春に公開されている。その中で、四天王寺の由来を書いている縁起は、大阪大空襲を免れて、現在までよく残った品だ。 宝物館は昭和のコンクリート造りで、保管庫に陳列棚を設けた感じ。聖徳太子関連の資料が…

【奈良博】智証大師関係文書典籍

この秋、園城寺内で十数年ぶりの黄不動公開が発表され、盛り上がっているなかで、奈良博では智証大師関連文書の一部が公開されている。 智証大師は大陸に渡り、様々な経験や文教関連の資材を持ち帰った。その記録を本人が書いている文章が国宝となっている。…

【奈良博】倶舎曼荼羅図 東大寺

年末年始の奈良博の企画展示はこの三連休で終了する。その中で、今年の奈良博で開催される特別展の前哨戦的な出品があった。それは倶舎曼荼羅図だろう。夏ごろに曼荼羅図展とも言うべき、糸のみほとけへの期待を高める出品だった。 曼荼羅図は密教では儀式に…

【道明寺】十一面観音立像

道明寺天満宮のすぐ隣に道明寺がある。いや、道明寺の隣に天満宮があるといった方が正しい。道明寺は真言宗御室派に属していて、東博の仁和寺展へは国宝の十一面観音立像が出品される。そのため、今回を見逃すと現地では4月まで見ることができない。 国宝指…

【道明寺天満宮】牙笏、青白磁円硯、玳瑁装牙櫛、犀角柄刀子、銀装革帯、伯牙弾琴鏡(伝菅公遺品)

国宝展でも通期で展示されていた菅公遺品の品々。後半になるにつれて考古ゾーンが人でいっぱいになってきて、なかなか見にくくなっていた。改めて現地で観るため、初詣で賑わう道明寺天満宮へ行く。 境内は初詣の参拝客でごった返しており、参拝以外にもおみ…

【奈良博】唐鞍(手向山八幡宮)

国宝の鞍は4つ。その代表と言えば永青文庫所有のもので、漆に螺鈿細工を施した観ていても惚れ惚れするものを想像する。しかし、手向山八幡宮の鞍はシンプルである。そもそも手向山八幡宮がどこにあるか知らなかったが、東大寺の二月堂や法華堂の並びにある…

【奈良博】金光明最勝王経(紫紙金字)

奈良博の特別展が8日まで開催されている。そこで展示されている金光明最勝王経(紫紙金字)は紫の紙に行ごとに金字と銀字に書き分けた経典である。暗がりで(ローソクの)光を当てると浮き上がって見えることから、夜中の読経などに活躍したものだろう。経典…

【東大寺】梵鐘

年越しの恒例行事と言えば除夜の鐘。(大)昔は公共・民営問わず各地の除夜の鐘の中継で年を越していた。その頃はその中継地点の仏閣の価値が全く分からず、鐘を突くのにそんなに並ぶ必要があるのかと思っていた。大人になって、改めて考えると総本山が多く…

春日大社のすべて 赤糸威大鎧

東博で大好評だった春日大社展がこの春に奈良博で開催される。 と言っても、奈良博の目と鼻の先に春日大社があり、東博のような遠方なので観ておきたいとはならない。むしろ、春日大社の国宝館の延長線上的な展示会ではない、奈良博オリジナルな展示ができて…

仁和寺展 千手観音菩薩坐像 葛井寺

来月、東博で開催される仁和寺展。御室派の寺宝が一堂に会する展示会で、一番の見どころはポスターにも登場している葛井寺の千手官能菩薩坐像である。 後半期からの登場で、約400年ぶりに箱根の山を越える来るそうだ。千手観音像は数多あるが、ほんとうに…

【東大寺】金剛力士像

南大門が目立たない理由。それは鎌倉時代の仏像彫刻をけん引した慶派が制作した金剛力士像が鎮座しているからだ。2017年の春は快慶、秋は運慶の展示会が開催され、それぞれ話題となったが、展示会へ行かずとも無料でしかも屋外展示?している立像に会え…

【東大寺】南大門

大仏の大きさに圧倒され、金堂の大きさが印象に残らないのと同様に、南大門もかなり大きいが印象に残らない。大門自体は南禅寺や東福寺など東大寺以外にもいろいろある。どこの寺院でも大門はそこそこ印象には残るアイテムである。東大寺の場合は廬舎那仏の…

【東大寺】廬舎那仏坐像

大は小を兼ねる。大仏は見るからにインパクト大。どの角度にいても大仏が見下ろしているように思え、拝んだことは必ず聞いてもらえそうだ。そこから万人が救いを求め、拝観者を増やす好循環を生むのだろう。美術品というよりも構造物に分類してもよさそうだ…

【東大寺】金堂

東大寺と言えば金堂。大仏を安置している建物で、そのために造られた。ほとんどの見学者が大仏の大きさが印象に残るため、建物の大きさまでは記憶に残らない。現代でこそ、これぐらいの大きさの建物はいくらでもあるが天平時代に見たら、びっくりする以上に…

【興福寺】東金堂

興福寺に行くと一番目に入る建物は東金堂だ。ところが、ほかの建物に比べて装飾がなく記憶に残りにくい。隣に五重塔と仏像を安置している国宝館(食堂跡)があり、正面には南円堂があり、それらに比べると見劣りする。本来は修行の場である伽藍に派手さは必…

【興福寺】北円堂

北円堂は春と秋の特別公開時に内部を見ることができる。ここでは運慶展でも話題となった無著・世親両菩薩立像が安置される。しかし、主役は弥勒菩薩で四天王像が周りを護り、無著・世親は脇侍的扱いになっている。東博では主役級だったが、北円堂では一体感…

【興福寺】三重塔

近鉄奈良駅から東へ進む道からだと三重塔は一番という国宝建築となる。そのためか賑わっている時期ですら人が訪れることが少ない。塀に囲まれていることと、北円堂や南円堂よりも南にあり、下れば猿沢の池が目に入る場所のため目立たない。それでも国宝は国…

【興福寺】五重塔

奈良にある国宝の大半は斑鳩の地もしくは東大寺周辺にある。その中で、興福寺は法隆寺や東大寺に匹敵する国宝を有する。奈良・平安時代の貴族文化を作り上げた藤原氏の支援を受けた寺である。だが、平安末期に南都焼き討ちにあって寺宝は灰と化した。しかし…

国宝は2017年10月3日~11月26日が会期で無事終了した。 この展示会に出ていない800件以上の品々も見ていきたい。